拇指が退化したものといわれるもので、前膊部(人でいえば手首と肘の間)の内面及び飛節の内後面に付着する褐色の塊をいう。馬には必ずあるもので、学名は附蝉(ふぜん)といい蝉が木にとまっている姿に似ていることからでた言葉。その形態、表面の紋様、大きさなどが人の指紋のように馬ごとに異なっているので、個体鑑別に用いている国もある。この夜目には諸説あるが、馬は元来5指をもつ動物であって、これが進化の途上、拇指及び小指を必要としないことで失い現在では中指のみで体を支えているとされている。人さし指、薬指は管部に痕跡となって残っている。