馬自身が積極的に走るタイプではなく、騎手が補助動作(手綱をしごいたり、ステッキを入れるなど)を加えないとレースの流れについていけない馬を“ズブい馬”といっている。こういう馬は追われ通しでいてもバテないので上がりのかかるレースで突っ込んできたりする。エンジンのかかりが遅いので短距離戦向きではない。「古馬になってズブさが出てきた」などといわれることもあるが、当初、素軽い動きをしていた馬でも、レース経験を積むに連れてズブくなることはあり、必ずしも悪いことではない。馬がレースを覚えていく段階で「いい意味でのズブさが……」と使われることもある。