脚勢のことを脚いろという。能力を出し切ってスピードが衰えたとき“脚いろが悪い”といい、まだ余力があり、追えば伸びる状態のとき“脚いろがいい”というように使う。似たような言葉で脚がある(ない)というのがあるが、脚があるという場合は、脚いろがよいと同じ意味にも使うし、決め脚がある、能力があるという意味から“一瞬の脚がある”“勝つ脚がある”などと使われる。逆に脚がないという場合は脚いろが悪いという意味、あるいは他馬と比べて能力がないという意味で“この馬は脚がない”というように使われる。また“脚をなくす”というのはレース前半に脚(能力)を使い末脚を失うことで、最後の踏ん張りの利かない状態をいう。また、“一杯”、“強目”、“馬なり”などは脚いろを表す言葉。